Review

AV/家電製品への不平不満愚痴

DIGAレポート2011

2011/2/16

BW800から始まってBW830、BW870、BW890と4代に渡ってDIGAを使ってきた。先日購入したBZT700で5代目だ。この間、様々な有用な機能が追加されてきたが、基本の操作系は全く改善されていない。以下に、不満な点をいくつか紹介しておく。

●表示窓が見づらい&電源LEDが眩しすぎ

  • 左の写真で何か気づくだろうか? 実はDIGAの最近の機種は、蛍光表示管が奥まった位置に付いているために、DIGAを視線よりも上に配置すると、底辺のセグメントが隠れて見えないのだ。
    また、ままあることだが電源LEDが眩しすぎる。BW890で改善されたが、本シリーズで前に戻ってしまった。写真ではなにげにシールを貼って隠してある。(笑)

●なぜ十字ボタンを囲みたがる…

  • 私は学習リモコンを使っているので、付属のリモコンはどーでもよいのだが、十字ボタンを囲むようにボタンを配置するのは頂けない。押し間違いが頻発する。右は今使っているソニーのRM-PLZ510Dだが、新機種は囲みボタンになってしまった…orz

    ちなみに、一番下の左から2番目の青いマークはSkypeボタンだ!(笑)

●予約一覧のおせっかい

  • 予約一覧になぜかマークが並んでいる。これはHDDの容量不足を警告するものだ。でも、まだ使い始めで十分な空きがあるはず?? 理由は、毎週予約の番組をひと月先(4週分)の予約までを加算して計算しているから。そりゃ、ひと月も消さずに録画し続ければ、容量不足になるだろっ! ユーザーに無用な不安を与える、100%無駄な警告である。BW870までは出無かった。
    ついでに、この画面ではページ送りがなぜか ボタンだ。録画一覧のボタンは使えない。なぜ?

●メニュー項目の並び順

  • 編集メニューで最も頻繁に使う(というか、ほとんどこれしか使わない)機能は、部分消去チャプター一覧、それに録画モード変換だ。しかし、ご覧の通りめったに使わない項目が、それより上にずらずらと並んでいる。プロテクトが設定/解除に分かれているのも解せない。

●CMオートチャプターの誤作動

  • 民放番組では非常に便利なオートチャプター機能だが、CMの無いNHKの番組、とくにNHKスペシャルでは、しばしば鬼のようにチャプターを打ちまくる。ディスクに保存する場合には気持ち悪いので、一つ一つ地道に結合していくハメになる…。余りにも単調な反復作業につい気が緩むと、結合と間違えて消去を実行して取り返しが付かなくなる…。(涙) この画面では複数選択して一括削除が可能なのに、一括結合はできない。せめて全チャプター一括結合機能が欲しい。

●悪夢のタイトル名編集

  • 私はこの画面での番組名編集に挫折して、ディモーラに入信…いや入会した。ディモーラを使えば、PCから編集できる。(超もっさりだが…) 上部の色ボタンによるモード切り替えは意味不明だ。ずっと後になって、色ボタンを押した後に決定ボタンを押すと、モードが切り替わることが判明した…orz

    …ていうか、なんでUSBキーボードが使えないの!?

●意外と楽しいかも♪YouTube

  • YouTubeのアカウントがあると、お気に入りの動画が見られてちょっと嬉しい。アスペクトは変だし、操作性は不満だが。一時停止や早送り・スキップ等の再生系ボタンが全く使えないのだ。フルスクリーンにする操作もトリッキーだ。「とりあえず見られます〜」レベルのやっつけ仕事である。

●やっぱり欲しい機能

  1. LAN接続の番組ムーブ
    DIGAを買い換えた際の番組の整理は大変だ。コピー回数を保持したまま別のDIGAへ番組をムーブできればなぁ…。
  2. せっかく3チューナー搭載なのに
    なぜ同時に見られないの? PinP機能がぜひ欲しい。
  3. ついでにメールとTwitterも
    画面の隅でメールの着信とTwitterを通知してくれれば、PCも要らない。(笑)

●まとめ

ハードの優位性で他メーカーの追従を許さないDIGAは、本来ならファームのアップデートで可能な機能追加に一切対応せず、新機種を売り込んできた。これが許されてきたのは、競合メーカー不在だからだ。ユーザーはもっと怒るべきだ。
おそらくDIGAのUIは次機種で全面的に刷新されるだろう。ハード面では進化の余地が無く、ソフト面の充実を図るしかない。そう、さらなるネット端末として。しかし、世の荒波にもまれていない、温室育ちの家電メーカーのおかかえプログラマに、iPhoneで目の肥えたユーザーをも満足させる斬新なGUIが、果たして組めるだろうか? 甚だ心もとない。とっとと餅は餅屋に任せるべきである。

以下、続く…(のか?)