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レゴやプラモやおもちゃ
2021/9/4


 PC-9801/U2がFM音源(YM2203)に対応した当時、METという五線譜入力/音色エディタを(超がんばって)作った。これが使われた3つのゲームの音楽を紹介する。全て、サイコソニック(大山曜津田治彦、西村太平)の作曲だ。

  • MIDIの演奏は、こちらの手順でGM音源をSound Font SGM-V2.01にすると、音が(少し)リッチになる。
  • PC-9801エミュレータは、Neko Project II x64を使わせて頂いた。

ダークレイス

作曲 サイコソニック (大山曜, 他)
打ち込み IAM (崎元仁,岩田匡治)
ゲームデザイン 鈴木健介 (梶山浩)
発売 アーテック 1989年


 最初にダークレイスを紹介するのは、打ち込んだのが後にタクティクスオウガファイナルファンタジーXIIの作曲を行った崎元仁岩田匡治IAMだからだ。素人の私が打ち込んだあとの2つとは出来が全然違う! それにしても、使いにくい五線譜入力エディタをプロの音楽家に使わせてしまって申し訳ない気持ち…w
 エンディングの曲は、ASTURIASのアルバムBrilliant Streamsに収録されている。

 ダークレイスは、私と入れ替わりでアーテックに入社した鈴木健介氏(梶山浩)が、絵とゲームデザインを行ったRPGシリーズの最初の作品。

獣神ローガス (Requiem, Battle1)

作曲 サイコソニック (大山曜, 他)
打ち込み c.mos
ゲームデザイン c.mos
発売 ランダムハウス 1987年


 獣神ローガスは、私が作った最後のゲームになりそう…。 制作の経緯については、こちらのページで詳しく解説されている。サイコソニックから届いた2曲を収録したカセットテープを残してあったので、このうち大山曜氏によるバトルの曲を、MIDIで打ち込んでみた。音源はSound Font SGM-V2.01を使用した。原音の澄み切ったシンセリード(?)の音がどうしても再現できなくて残念…。


MP3MIDIDomino

ディガンの魔石

作曲 サイコソニック (大山曜, 他)
打ち込み c.mos
ゲームデザイン 山口祐平, 他
発売 アーテック 1988年


 ディガンの魔石の開発時、すでにアーテックを退社していたが、メインのプログラマが口だけで全然コードが書けないことが発覚して、急遽助っ人として参加した。(彼を面接して雇った責任もあったしw) スタジオぬえ原作の大作RPGとして開発がスタートしたが、なんとかでっち上げた感は否めない。住民を叩くと、周りの住民が逃げ出すというのをお遊びで入れた記憶があるw
 ラストのCordarnは、ASTURIASのアルバムCircle In The Forestに収録されている。このアルバムにはミネルバトンサーガの曲も収録されている。  また、こちらの動画に、PC-88版のディガンの魔石の音楽が上がってる。やっぱりプロが打ち込んだ曲はかっこいいw

METの操作画面

 当時Macに憧れていたので画面はそれっぽいが、まだコピペUndo/Redoの概念が無かったので、例えば記号を削除する場合は、「同じ記号を選んで置く」など、操作はかなりトリッキーだ。ただ、音符を選んで置くのではなく、左右にずらして音長を調整するというのは、アイデアとしては面白いと思った。(使いやすいかどうかはともかく) →MET.TXT

ダウンロード

MET2mml.zip
 MET2mml.exeというコマンドラインツールで上記ゲームのMET全曲データ(.MSC)をMMLに変換し、さらにmml2midで標準MIDIファイルに変換したものをアーカーイブ。以下、サンプル2曲(変換後無修正)。

MIDI
MIDI

MET.zip
 METのプログラム本体ともろもろの曲データ、ソースファイルなど(PC-9801用)

METPET_D.zip
 Neko Project II用D88ファイル (MS-DOSなしのデータFD)


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