c.mosの日記

世の中を動かそうと思うなら、世の中の邪魔にならぬ処でやれ (野良犬)

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科学と神秘のあいだ

http://www.amazon.co.jp/dp/448086072X
4月から始まった宮崎哲弥のトーキング・ヘッズのゲスト、菊池誠の著書。SFとロックが趣味でテルミン演奏者という、かなり個性的な人。でも、とても良い本だ。柔らかい文体で攻撃的な記述は微塵もなく、それでいて本質を突いている。ただ、この手の本を読んでいつも思うのは、私のように共感できる人にはそれほど必要ないし、読むべきあっち側に逝っちゃった人には、たぶん届かないだろうな…。占いや神秘好きの若者向けかな? ドーキンスの『利己的な遺伝子』が紹介されてるけど、私はそれと『複雑系』を読んで以来、神や霊的なものなど一切存在しない派に転向した。それまではライアル・ワトソンとか結構ハマってたけど(^^;
過去日記

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「若者奴隷」時代

この作者、(哀しい哉)漫画家としての才能はゼロだ。外した…、とっとと読んでブックオフ逝き…と読んでるうちに、あれっ? と思った。かなり研究熱心。世代会計なんて聞いたことなかったし、9,10話の高齢者民主主義、俗流若者論は、的を射てる。もちろん高齢者をひとくくりに悪者としてグロテスクに描いているのは軽薄だが、問題意識を持つたたき台としては悪くないかも。

先週から始まったハーバード白熱教室で、費用便益分析が題材になった。喫煙による早期死亡は、医療費・年金・住宅費の節約で便益になるという…(^^; 消費税を15%以上に上げてまで、身寄りのない痴呆老人を介護する必要が本当にあるのか? まずは高齢者の仕分けじゃないのか?

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偽装農家

毎度のニュースの深層より。著者、誰かに似てる…(^^; しかも、生まれ年も同じ。学者臭ぷんぷんで上から目線の物言いが鼻につくけど、主張はなかなか面白い。一攫千金狙いの「土地持ち非農家」と、それを取り巻く不動産業者・産廃業者と農業委員会がぐるになって、農地転用を野放しにしてきたってわけだ。→http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20090302/187760/
ちなみにこの本(というより冊子に近い薄さ)、図表が1枚もないのは頂けない。番組で使ったようなグラフを載せて欲しかった。http://www.amazon.co.jp/dp/4870319446

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理系バカと文系バカ

毎度のニュースの深層を見て買った本。とてもバランスが良く読みやすいので、お薦め。
 ・高校の物理の履修率は30%
 ・日本の首相は文系人間ばかり(中国の首脳部は理系)
 ・メディアを握ってるのも文系ばかり
もう、日本の未来は無いね(きっぱり)。

もちろん私も理系バカのはしくれで、「話をさえぎるな!」と今夜もある人から言われた(^^; 問題なのは、数字や物理が苦手な人達は、政府やマスコミの扇動に簡単にのせられてしまうこと。グラフの目盛りを注意深く見てよ。民衆をお馬鹿にしておく方が、統治者や広告主にとっては都合がいいのよ!
http://www.amazon.co.jp/dp/4569706436

ちなみに、巻末の「理系ワールドを楽しむ10冊」のトップが、mohnoさんも大好きな「ファインマンさん」でした。:-) 個人的には「利己的な遺伝子」を入れて欲しかったけど。

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動的平衡
動的平衡
福岡伸一、以前にもニュースの深層で見かけた気がする。月刊誌のエッセイをまとめた本ということで、とても読みやすい、というか、読んでて居心地が良い。著者と波長が合うのかも知れない。内容的には、あまり目新しい考察や深い掘り下げは無かったが、科学好きの中高生にお薦めだ。そう、歳を取ると時間が早く過ぎるように感じるのは、新陳代謝が遅くなり「体内時計」がゆっくり回るから、という説は新鮮だった。→Amazon

番組で宮崎哲弥に揶揄されていたが、巻末でライアル・ワトソンが出てくる。昨年6月に亡くなっていたのか…。近著「エレファントム」は、この人の訳だそうな。待ち遠しい。

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南 直哉
なぜこんなに生きにくいのか
この人の語りくちは、ずばり核心を突いて小気味良い。坊さんにしておくのはもったいない。先々週のニュースの深層がとても面白くて、著書も読んでしまった。この本は、子育てに行き詰った親御さんにぜひ読んで欲しい。

 「個性的であれ」という呪縛が人を苦しめる
 自分に価値があるなどと思わないほうがいい

まさに「ちびまる子の薦め」だ。(笑)
ひとつだけ確信がある。もし神様がいたら、「助けてください助けてください」とすがりつく信者と、ただ黙々と時を忘れて仕事に没頭する者と、どちらを愛でるだろう…。

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偽善エコロジー

秦野に越してきて一番やっかいなのは、容器包装プラスチックの分別だ。狛江では可燃ゴミとして出せた。しかも隔週にしか出せない。量は可燃ごみよりはるかに多いのに。おかしいだろ! それ以前に、プラなど本当に資源になるのか疑問に思っていた。最近のエコバッグブームも、嫌な気分だった。そんな風潮を「偽善エコ」とバッサリ断罪したのが本書だ。まさに溜飲の下がる思いでいっきに読んだ。環境省の天下り先の開拓と、利権に群がる奴らのために無駄な税金を使われ、無駄な分別を強いられている市民は、もっと怒るべきだよ!

ちなみにこの本は、東京新聞の斉藤学(精神科医)の「本音のコラム」で知ったのだが、ここは面白い記事が多いので、バックナンバーをWebに載せて欲しい。

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メディア・バイアス mixi

ちょっと前になるけど、5/2(水)のCS256「ニュースの深層」で取り上げられた本。ちなみに、宮崎哲弥の水曜だけはチェックしている。日頃から科学オンチの民を狙った健康情報番組や環境汚染報道にうんざりしている一人としては、まさに溜飲の下がる思い。ただ、本当にこの本を読んで欲しい人達には、何も響かないだろうな。人は自分の信じたいことしか信じないから。私だって自分の親すら説得できない。無添加の食品が体にいいと信じて私にも送りつけてくる。πウォータを愛用している。もちろん、みのもんたの信奉者。「職業に貴賎は無い」と言われるけど、人の不安を煽って金儲けするのは、最も卑しい職業だと思う。
さて、問題の「水からのでんごん」、なぜかうちにある(笑)
昨年行ったAmwayのパーティで、配られていたのだ。
http://c-mos.sakura.ne.jp/blog/index.php?e=35
まさか、道徳の授業で使われていたとは… TOSSという教員団体が広めたそうな。いやはや…。ただ、私自身もライアル・ワトソンとか大好きなので、責める資格ないかも(笑)
学校で教えるべきは、「ものごとには、色々な見方がある」ということでしょう。理科で言うなら「物質は濃度によって毒にも薬にもなる」ということ。この本はファンタジーを装ってはいるけど、まさに善悪二元論。「良いもの、悪いもの」を断定するお話は、まず疑った方がいいよね。

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共死 mixi
心中のことではありません。(^^;
新聞で熊谷達也という人の「氷結の森」の書評に何か惹かれるものを感じて、1作目の「相剋の森」から読んでます。(ちなみにこの文庫、Amazonでも新宿の本屋でも無くて、eBookOFFでようやく買えました)
なんていうか、読んでて凄く居心地がいい。
まだ真ん中あたりですが、怪しげな山岸教授のセリフが実に痛快! このひとダンチェッカーだよ。(^^;

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算法少女 mixi

萌えるタイトルでしょ〜(^^; 東京新聞で紹介されていたので読んでみた。
なかなか復刊されなかっただけあって、たわいもないお話なんだけど、ちょっとドラマ化して欲しい。
算数の問題は写真の1問だけ。内接円と外接円の比やいかに?
思えば小6の頃、クラスでピタゴラスの定理が流行っていた。父から平方根の筆算での求め方を教わったり、円周率を100桁まで暗記したり、算法少年だったなぁ。(^^;
ちなみにこの本、セブン&ワイで注文してみた。1500円未満でもお店受け取りで送料無料なのはいいかも。
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31756341

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